新築から5年、シロアリ予防に10万円?やらないのも不安で知っておきたい家の維持費

家を持つまでは、シロアリ対策に定期的なお金がかかるなんて、ほとんど考えたことがありませんでした。

新築なら最初にきちんと対策されていて、そのまま長く安心できるものだと思っていたからです。

住宅のシロアリ保証書を確認する30代女性

ところが住宅のメンテナンスについて見ていると、シロアリ予防ではよく「5年」「再施工」という言葉が出てきます。しかも、家の広さや工法によっては費用が10万円を超えることもあります。

「新築なのに、またやるの?」
「5年ごとにそんなに払うの?」
「でも何もしないのも少し怖い」

私自身、ここが一番気になりました。

先に結論を書くと、新築住宅でもシロアリ対策は無関係ではありません。ただし、築5年になったらすべての家が同じ工事を必ずしなければならない、という意味でもありません。

日本しろあり対策協会では、防除に使う薬剤の有効期限を5年としています。5年を過ぎたからといって、すぐシロアリ被害が出るわけではありませんが、確実に予防するためには再施工を勧めています。

私ならまず「5年だから工事」と考えるのではなく、新築時にどんな防蟻対策をしたのか、保証はいつまでなのかを確認するところから始めます。

新築でもシロアリ予防は必要?まず確認したいこと

新しい家なら、シロアリが簡単に入ってくることはないような気がします。

ただ、住宅のシロアリ対策は「床下に薬をまく」だけではありません。

薬剤による処理のほか、シロアリに強い木材を使ったり、工場で保存処理をした木材を使ったり、床下や基礎部分の構造で侵入しにくくしたりと、住宅によって方法が異なります。

国土交通省の木造建築物に関する資料でも、木材の耐久性を確保する方法として、耐腐朽性・耐蟻性の高い樹種を使う方法や、薬剤による防腐・防蟻処理などが示されています。

つまり、「新築住宅なら全員が同じ薬剤を使い、5年ごとに同じ工事をする」と考える必要はありません。

まず見ておきたいのは、家を購入・建築したときにもらった書類です。

私なら、保証書や住宅関係のファイルを出して、防蟻処理、シロアリ保証、施工日、保証期間といった記載がないか探します。

施工会社やハウスメーカーに確認できるなら、

「新築時にはどんなシロアリ対策をしていますか」
「保証はいつまでですか」
「保証を継続する条件はありますか」

と聞いておくと、その後の判断がしやすくなります。

シロアリ予防で「5年」と言われるのはなぜ?

シロアリ予防の5年という目安を説明する図

私が最初に勘違いしていたのは、5年という数字でした。

5年経つと家の防蟻性能が突然ゼロになり、その日から危険になるようなイメージを持っていたのです。

実際にはそうではありません。

日本しろあり対策協会のQ&Aでは、薬剤の有効期限は5年と説明されています。そのうえで、5年を過ぎても直ちに被害が出るわけではないものの、確実にシロアリを防ぐため再施工を勧めています。

この説明を読んで、私は「5年=絶対に被害が出る期限」ではなく、薬剤による予防効果や保証を確認する一つの節目として考えると分かりやすいと思いました。

だから築5年が近づいたら、何も確認せず工事を申し込むのではなく、まず自宅の施工履歴と保証内容を見る。

そのうえで必要なら床下の状態を点検してもらい、再施工を考える。

わが家なら、この順番で考えたいところです。

シロアリ予防はいくらかかる?駆除との違いも確認

そして一番気になるのが費用です。

シロアリ予防や駆除には、全国一律の料金があるわけではありません。

施工する面積、住宅の構造、床下への入りやすさ、使用する薬剤、施工方法、地域などによって見積もりは変わります。

民間の施工会社が公開している料金を見ると、一般住宅でも数万円から10万円を超える例まで幅があります。

そのため、「シロアリ予防は必ず10万円」「1坪いくらだから自宅もこの金額」と決めつけないほうがよさそうです。

見積もりをもらったら、総額だけでなく、

施工面積は何㎡なのか、㎡単価はいくらなのか、どの範囲を施工するのか

まで確認したいところです。

また、予防と駆除も少し意味が違います。

まだシロアリ被害が確認されていない家で侵入を防ぐために行うのが予防。すでにシロアリが発生している場合は駆除が必要になります。

さらに怖いのは、シロアリそのものを駆除すれば必ず終わるとは限らないことです。

柱や床下の木材などが傷んでいれば、シロアリの駆除費とは別に建物の修繕費が必要になる可能性があります。

こう考えると、「予防は高いから何もしない」と決めるのも少し不安です。

一方で、不安だからといって毎回言われるまま契約するのも違う。

結局、自宅の状態を確認して必要な費用を判断するしかないのだと思いました。

無料点検で工事を勧められても、その場では決めない

シロアリについて調べると、「無料点検」という言葉もよく見かけます。

無料で床下を見てもらえるなら助かりますが、私はここも少し慎重に考えたいです。

国民生活センターには、住宅の点検をきっかけに「工事をしないと危険」などと言われ、契約につながる点検商法について継続的に相談が寄せられています。2026年7月に更新された資料でも、点検商法に関する相談が確認できます。

もちろん、無料点検をする業者すべてに問題があるという意味ではありません。

ただし、その場で

「すぐやらないと危ない」
「今日契約すれば安くなる」

などと言われても、慌てて決める必要はありません。

私なら、まず点検箇所の写真や説明を見せてもらいます。

そして見積書では、施工面積、単価、工法、使用する薬剤、保証期間、追加料金の有無まで確認します。

シロアリ工事の見積もりで確認したい項目

金額が大きければ、もう1社から見積もりを取って比較してから決めたいです。

日本しろあり対策協会にはしろあり防除施工士という資格制度もあるので、業者を選ぶときには価格だけでなく、施工内容や保証、担当者の資格なども判断材料になります。

わが家では「5年」をまず確認のタイミングにしたい

今回シロアリ対策について調べて、一番気持ちが楽になったのは、5年という数字だけを見て焦らなくていいと分かったことでした。

新築だから何もしなくていいわけではない。

でも、築5年になった瞬間に、何も確認せず10万円以上の工事を契約するという話でもありません。

私ならまず、家を建てたときの書類を引っ張り出します。

そこで防蟻処理をした日と保証期間が分かれば、「そろそろ確認する時期だな」と考えることができます。

点検を受けて再施工を勧められたら、今度は「何㎡を施工するのか」「どんな方法なのか」「次の保証は何年なのか」を聞いてから判断する。

このくらいの距離感なら、必要以上に怖がらず、かといって放置もしないで済みそうです。

家を持つと、住宅ローンや税金以外にも、外壁、給湯器、屋根、そしてシロアリ対策など、少しずつ維持費が出てきます。

シロアリ予防も突然10万円を払う出費と考えるより、数年ごとに確認する住宅メンテナンス費の一つとして頭に入れておく。

今回調べてみて、私はそのくらいから準備しておくのが現実的だと感じました。

今回調べる中で参考にしたもの

・公益社団法人 日本しろあり対策協会「5年間の保証がついていますが、5年経ったら必ず再施工しなければならないのでしょうか」
・国土交通省「木造計画・設計基準の資料」
・独立行政法人 国民生活センター「訪問販売によるリフォーム工事・点検商法」

※シロアリ対策の方法や保証条件、費用は住宅の構造や施工会社、地域、工法などによって異なります。実際に施工を検討するときは、自宅の保証書や施工内容を確認したうえで個別に見積もりをご確認ください。

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